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Photography

山の粧いと

2023.11.01

COLUMN

山の粧いと

11月になりました。木々が色づき始めるこの時期は濃い色から移ろう粧いにホッと胸を撫で下ろします。
夏から秋にかけて比較的ゆっくりと時間が進んでいましたが、ここ数週間パタパタと時間の使い方に頭を働かせるようになりました。
しかしそんな時に限って、あれもしたいあそこに行きたい、謎の欲望が出てきます。忙しいという言葉はあまり好みませんが、どうやらその方が力が湧いてくるようです。

もう2023年も残り2ヶ月。
振り返るにはまだ早い気もしますが、想いふけるに過ごしやすい季節になりました。
読書も再開して時間があっという間に過ぎていきます。

これまでコラムを書くにあたって書いてはやめて書いてはやめてと繰り返すことが多くありました。
言葉の力は強くて少し怖くて、なんとなく上澄だけの言葉の日々がんばります。。。な内容にしてしまうことがたびたび(ほとんど?)でした。
元来ネガティブな私の上澄コラム、それは恐らくネガティブになることを避けていたからなのだろうと自己分析。

日々色々なことがありますし、思うのは自由だけれど発した時点で出てくる質量は相手にも背負わせるということをわかっていなければと(なんだか重い)感じながらも、まだまだ修行が足りないなあと失敗と反省を繰り返しています(そして暗い)。

最近常々思ったのが(恐れず書くぞ)、誰かをわかった気になってはいけない、ということ。
もちろんわかりたいという気持ちはあるけれど、実際のところはやはりわからない。一番気をつけたいのはその人に変わって自分がその人かのように何かを語り振る舞うことのないようにしなければなということです。

誰かの気持ちや考えや姿勢、それはその人だけのものであるし、私の気持ちや考えもまた同じく。
とそんなことを思って過ごしています。

言葉は誰かを何かを知りたいから使い、誰かに何かを伝えたいから使う大切なものです。
使うという表現が合っているかというところは置いておきますが、使い方を間違えないようにしたいなと私は思います。


写真にも言葉と同じように伝える力があると私は思っています。
その力をより強くするために、依頼をいただいた皆さまとじっくりお話をして、どんな写真を望んでいるかを知り、喜んでいただけるようたくさんの言葉を交わしていきたいです。

なんだか今月は写真も文章も暗めですが、私至って元気でご機嫌です。
最近は音楽に触れる機会が多くいろんなリズムにのって過ごしています。今月末も来月も楽しみなライブがあります。
音楽に疎い人生を歩んできた私にやってきたこんな日々もまた日常。

しかしこの秋やり残していることがひとつ。秋刀魚を食べれていないのです。
今年は入荷がないところがほとんどということで恋しや秋刀魚な秋でもあります。

本日の一枚

撮影先の庭園に咲いていた花。
濃い色の中で背筋を伸ばしたような白い姿が美しく目にとまりました。

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