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Photography

「クリエィティブを旅する 東京最西端物語」撮影

2021.05.08

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「クリエィティブを旅する 東京最西端物語」撮影
撮影期間
3ヶ月
クライアント
おくてん実行委員会
備考
「OKUTAMA ART FESTIVAL 2020」(おくてん)は2009年から開催されており、今年が10回目の節目を迎えることや、コロナ禍で来場者を制限することなどから、本を通して奥多摩のクリエイティブな動きを広く知ってもらおうと同実行委員会が書籍化を企画しました。 (西の風新聞ウェブサイトより引用)

「山口さん、写真撮りません?」と、おくてん実行委員であり「クリエイティブを旅する」の著者であり私の事務所の裏にアトリエを構える美術家の鋤柄大気さんからお声をかけていただいたことが始まりです。
そこから、「本を出したいんです」とこの企画内容を教えていただき、ディレクション執筆を鋤柄さん、ブックデザインをグラフィックデザイナーの野口勝央さん、写真撮影が山口、この3名でチームを組み、取材が始まりました。

奥多摩を拠点に活動する17組みの作家さん、そして3つの対談を載せ、この本を読んでいただければ奥多摩を東から西へ旅をしている気分になれる構成となっています。
この撮影では場を作ること整えることは一切せずに、そこにあるものはそのままに淡々と撮影をしました。
作家さんの話や3つの対談、そこには偽りのないその方々の物語がある、それを伝えるためにはその方法が一番であると思いました。

撮影が始まったのは2020年6月の緊急事態宣言があけてすぐのこと。
梅雨が始まり、撮影の日はほとんど雨で「今日も雨ですね」が鋤柄さんとのお決まりの挨拶で、それでもこの時期の奥多摩はとても美しく雨に濡れて木々が静かに輝いていたのを今でも思い出します。
そしてその輝きが混沌とした空気の透明度を少しあげてくれていたようにも感じます。
この本の制作を通して多くの作家さんと時間を共有しその方々の物語を知ることができましたが、全てに共通していたのは「続けることの大切さ」でした。そして私も撮影を通じて自分の仕事を続けることが楽しみになりました。

常々、コツコツとやり続けることが大切だと思う日々ではありますが、実際のところそう思っていてもそれを実行することが一番難しいことですよね(急に聞く)。
この本を見るたびにその大切なことを思い出し、初心にかえることができそうです。

さて、だいぶ撮影後記が長くなりましたが、鋤柄さん・野口さんとご一緒できたこと光栄でございました。
何よりとても楽しかった。ありがとうございました。

こちらから「クリエイティブを旅する 東京最西端物語」がご購入いただけます。
ご興味がございましたら是非。

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