制作中はとにかく「遼有堂」を表現することを考え尽くす日々でした。
この度のウェブ制作の全てを行う EMDesignsの齋藤貴志 さんと、何度も打ち合わせをし工房や現場へ行きお話を伺い「遼有堂を深く知る」というところから始まりました。
私の仕事は「遼有堂」の完成した作品たちを、その作品たちへ「遼有堂」が注いだ思いや技術を写真に撮ること。
製作現場、そしてその作品たちを目の前にすると、同じ場所にいながらも違う世界をのぞいているような気分になります。空気がガラリと変わります。
美しさへの感動という主観、一眼見ればわかる技術をそのまま写す客観性、頭で考えて撮るには追いつかない、呼吸をその世界に合わせる、そんな撮影現場でした。撮影後にはまず呼吸を整える必要が出てくるほど。
今回のご案件では初めての試みとして、デザイン上統一感を出すために自分以外の写真家さんの写真を改めて編集させていただくこととなりました。この編集の期間は毎日緊張が続くと同時に素晴らしい写真の数々から多くのことを学ばせていただきました。許可をくださった皆様には大変感謝をしております。ありがとうございました。
齋藤さんが
「デザインは、遼有堂の仕事への姿勢を拝見した上で、それを表現すべく、一つの線、一つの間、一つの動きに、哲学を込めるつもりで作り込みました。」とご自身のウェブサイトの制作後記で書いていましたが、期間中この思いに応えられるよう、心を込めて撮影をしました。全ての写真をお任せいただいたことフォトグラファー冥利につき、大変感謝いたします。
制作期間中、全ての時間が幸せでした。
このウェブサイトをご覧いただければ「遼有堂」の本質が見えるものとなったと思います。
まさに「遼有堂」というその存在があってこそのウェブサイトとなりました。
