

2026.04.01
恵みの雨と思いつつもカレンダーと天気予報とにらめっこで締めくくった3月の終わり、桜雨とは美しくもあるけれどどうにか散らずにいて欲しい、そんな思いが強く押し寄せている4月の始まりです。
私の事務所は山の傾斜に建っていて目の前は遮るものがなく眺めが良いのですが、毎年節分の日を合図に4月初旬までは強い風が吹き、標高の低い位置から吹き上げるような風や叩きつけてくるような風が建物に当たり、その音や揺れに怖さを感じ少し苦手な季節です。
しかし今年はその風がほぼ吹きませんでした。7年くらい奥多摩の土地におりますが初めてのこと。
「風が変わった、何が起きているのだろうか」と仕事先で話題にしたところ間髪入れず「ナウシカ?」と返事をくれた方がいました。
もっと仲良くなりたい。
とても楽しい現場でした。
さて昨年末から今に至るまでにとても気掛かりなことがありました。
それは愛車の不調。
今の車は購入した時に方方から「壊れるぞ〜」と言われるほど故障が付きものと言われている車でした。
それでもそんな小さな呪いの言葉を気にも止めず数年スイスイと動いてくれていたのですが、昨年の12月くらいから坂道を転げ落ちるように不調が続いておりました。
極め付けは極寒の日、バッテリーがあがってジャンプスタートをした後の運転で急に全ての電気が落ちてエンジンが止まり(しかも坂道)血の気が一気に引くも、またそっと復活して家に着くまでの道を祈りながら運転をして到着…というあと少しのところで道路の真ん中に完全停止。
ニュートラルにして車を動かすという初めての経験をいたしました。パワーーー。
この時助けにきてくれたお友達には感謝してもしきれません。ありがとう。
そしてその後も次から次へと不調が続いて診てもらい対処して一時的に動くもののまたすぐ動かなくなるを繰り返し。最後に決定的なエラーコードが出たためディーラーで診ていただくことにしました。
車を直すか新しく購入するか、もしくは別の判断をするのか、とても悩みましたがディーラーのメカニックの方がとても親身に相談に乗ってくださって私の車の状態を細かく説明してくれました。
運転することすら怖くなってしまった私に「我々はこの車の名を背負っていますので」とサラッとでも力強さのある言葉を言っていただいたことが大きく修理して乗ることを選びました。
とは言ったものの直すと決めるまでにも随分と時間がかかりました。
走行距離や年式、今後出てくるであろう懸念材料がいくつか残っているし、何より故障を繰り返し直らず車が止まってしまったことで運転が怖いという気持ちが膨れ上がってしまっていたからです。
不安や不信感が芽生えてしまうとそれを排除するのはとても大変な作業なのですね。何が正解か分からなくなってしまいシンプルであるはずの答えを出すことに靄がかかってしまう。
ですが今回は信頼できるメカニックの方との出会いもあり、プロの仕事の様が言動全てから伝わってきて安心して修理をお任せすることにいたしました。
「プロとはなにか」これに関しても考えることとなったこの数ヶ月。
タイミング良くお友達との間でも「プロとは」という話がでたり、今回の一連の出来事は自分の在り方を鑑みる良い出来事だったなと思います。
果たして自分はプロフェッショナルな仕事が出来ているのか、と。
技術、知識、精神、報酬、プロという言葉にはさまざまな定義がありますが、関わってくださる人が安心して仕事を任せられる者でいるための努力を日々怠らず、ひとつひとつに真摯に誠実に向き合おうと改めて思いました。
さてさてそして、3月の終わりに車は私の元へと戻ってきました。
約2ヶ月間の車なしの生活も無事終わり。納車の日の帰り道はおかえり〜とほんの少し涙が出たり。
モノやコトに思い入れをあまり持たないタイプだと思っておりましたが、この車で何度も大好きな人に会いに行ったなとか、大切な人たちとお出掛けしたなとか、可愛い車!と褒めてもらったな〜とか、泣いた日もあったなとか、嬉しいも悲しいも色んな私を知っている車なんだよななど…思い出がぽこぽこと出てきてじんわり。これからもっともっと大切にするぞ〜とまずは車のお掃除道具を新調してみたのでした。
この数ヶ月の間、気にかけてくれた方、助けてくれた方々、本当にありがとうございました。
そんなおおごと〜?と思われる方もいるかもしれませんが、私にとってはとてもとてもドラマチックな日々でございました。いくつかのことを乗り越えて更に強くなったように思います。
よし、もっともっと頑張ろうっと。
日々精進。今月もよろしくお願いいたします!
家の庭に咲くユキヤナギ。春を告げる花々はとても美しくて好きです。
世界がカラフルになるこの時期を楽しみたいと思います。