2025.05.01
もう決まりの挨拶のようになってまいりましたが、あっという間に5月。
時の流れの速さを嘆くことは控えつつも、ぼうっとしていてはいけませんね。
「流されず流れていく」とは昔誰かが言っていた言葉。今でも時々思い出すことがあります。
そんな時は大体なにかに流されていて、「ああ、自分で舵を取らねば」と過去ふいに出会ったその言葉に掬い上げられています。
出会ったことのないその人の言葉に救われるとは言葉の力を感じる出来事です。
生きていると多くの言葉に出会うけれど、ずっと残るものはほんの一握りなんだなと、コラムを書きながら再確認しております。
そしてその一握りの中には、きゅっと心が痛くなるものもあって必ずしも良い言葉が記憶に残るわけではないのだから、自分に使う言葉も他者に使う言葉も大切にしていたいし、ふと放り投げたくなった言葉も発したからには責任を持つ自分でいようと思います。
さてさて、春を堪能した4月でした。
見える世界には花々。今年は一気に咲き始めて目にも鮮やかなその姿を写真に残すことも多くありました。しかしその美しい世界がはじまると同時にムカデとの戦いの火蓋が切られ、パソコンで仕事に向かう最中も気配を感じては振り返り、自分の髪の毛先をムカデと勘違いしてぬわっと驚いたり、しばらくの間にぎやかに過ごす日々となりそうです、と書いていたら部屋の梁からムカデが落ちてきました。
おっちょこちょい虫め…。
日を増すごとに気配への感知が豊かになってきている私の瞬発力は今日も右肩上がりです。
この地に事務所を構えた最初の頃は本当にこの虫問題に悩み胃を痛め時に涙しました。
何故か距離を縮めてくる虫たちに行き場のない憤りを感じた日もありますが、出来れば出会いたくないけれど触れ合わなければ良しとして殺生せず捕まえて室外へ。塵取りと箒布の配陣も抜かりなし。
心して日常を過ごしたいと思います。
少しスローダウンした4月を乗り越え、5月は加速していくぞという気持ち。一日一日を大切にして進んでいきたいと思います。
事務所の最寄駅の線路にぶわっと満開に咲いていた花。
車で通り過ぎるたびにその見事な咲きっぷりに目を奪われました。車を停めてまでカメラを持つということはあまりないのですが思わず。
今年の花々の咲きほこる姿には随分と力をもらったように思います。
庭のコデマリが苗を植えてから二年の月日を経て満開になりそうで、今からとても楽しみです。